パンク坊主宣言
蓮月さん

・・『覚了寺の蓮月と共に歩む会』紙から・・ Page 2

蓮月さん

 蓮月さんの文書活動の物量は圧倒されるものがあります。近年、発刊され続けているのは会報『覚了寺の蓮月と共に歩む会』。不定期ですが、毎号、興味深く読ませていただいています。

 この会報のなかにも『パンク坊主宣言』がしばしば、引用されています。蓮月さんが特に訴えたいところなのでしょう。ということで、以下に紹介します。

 ◆輪廻転生は仏教ではない

『起信論』に述べてあるように、人々が物事に対して真実か虚偽かを見分ける目をもたなければ、諸々の魔・外道(道を外れている者)・鬼神に誑(たぶら)かされ惑わされる。または姿形を現して恐怖(くふ)させる。あるいは美男美女の相を現し、「さまざまな問題も、自分の心のもち方を変えれば悩みもなくなる」と説く。あるいは天像・菩薩像を現して、または如来像の姿で現れ、布施(施すこと)・持戒(戒律を守ること)・忍辱(にんにく/耐え忍ぶこと)・精進(真実の道をたゆまず実践すること)・禅定(精神を統一し安定させること)・智慧(真実の智慧を得ること)を説き、あるいは平等/空(一切実体というものがないのだからと、こだわらないこと)・無相(姿形にとらわれないこと)・無願(期待しないこと)・無怨/無親(怨だり、かといってやたら親しくしたりもしない)・無因/無果(因果関係を求めないこと)・畢竟空寂(最終的に一切の立場を捨てること)、これが真実の悟りなんだと説く。あるいは人々に、「前世」がどうだとか、未来がどうなるとか言う。他人の心を読みとる能力を得、弁舌巧みにならせる。
覚了寺の蓮月と共に歩む会

『覚了寺の蓮月と共に歩む会』

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年会費 1500円
郵便振替口座 00970-6-139903
「覚了寺の蓮月と共に歩む会」

 よく人々に世間の名利の事に執着させる。…これらは皆、仏道ではないのであって、真の智恵ではない。(親鸞『教行信証』化身土末巻)

 もう少し解読すると、傍線で示した部分は、つまり「輪廻転生」は本来の仏教ではないと親鸞さんは言っているのです。

 ◆「偽予言者に心せよ」

『首楞厳経(しゅりょうごんぎょう)』に仏(ぶつ)が述べているのだが、多くの魔たち、多くの鬼神たち、またそれらに群がる邪悪なもの、その仲間たちがいてそれぞれが「わたしは解脱者である」などと言うだろう。「私(釈尊)がさとりを開き、入滅の後、末法の時代にはこのような魔民・鬼神・妖邪が多いことだろう。世間に盛んに現れて、「師匠」「尊師」「教祖」となって、多くの人々を間違った方向に導くだろう。求道心(ぐどうしん)を失わせ、心を惑わせ自分の頭で物を考えることをなくさせ、心さえなくさせるだろう。彼らに巻き込まれたある家は一家離散となり、地獄の様相を呈して、真にめざめるきっかけを失ってしまうだろう(第8章)

 私なりに現代語訳をしてみたのですが、どうです? これは、今までに述べたオウムといい、「統一協会」といい、「法の華」といい、「ヤマギシ会」といい、現代の破壊的カルトを連想させません?
蓮月マーク
愛欲の悩みのない
信心なんて

 これらをひと言で表すなら、「偽(にせ)予言者に心せよ」ということでしょうか。

 でも、もし誰かがカルトに囚われてしまったら、わたしのその者のために読経するくらいなら、心のなかで呼びかけます。「さあ、帰りましょう! 魔郷に停(とど)まるものではありません」

 人間を眠らせる、そんな所は一刻も早く脱却しなければなりません、と。



「この世に生まれてきてよかった!」と思えるには、よき人に出会い続けること以外にありません。

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